製品を見ただけでは容易に判断のつかないコンクリートの品質を高いレベルで維持し、お客様に安心して使用していただくために、沖縄県生コンクリート協同組合は上部団体（県生コン工業組合）が推進する「沖縄県生コンクリート品質管理監査会議」に参画しています。この監査会議は、官公庁、学識経験者、ユーザー団体、消費者団体ならびに生産者で構成された「産官学体制」で運営されており、業界組織からも独立した機関として位置づけられています。運営方法の概要は次の通りです。　組合員工場に対し、年1回の厳正な立ち入り監査を行い、原材料の受け入れ検査から工程管理、製品検査に至るまでの全工程をチェックします。
また、中南部地区共同試験所では、組合員工場の定期抜き取り検査（強度・スランプ・空気量・塩化物量・容積）を年8回以上実施します。

共同試験所は、コンクリートの材料試験・配合設計・硬化コンクリートの試験や調査研究、更には環境測定分析に関わる試験等、県内におけるコンクリートに関する唯一の民間総合試験機関であります。

これらの立ち入り監査並びに定期抜き取り検査の結果を総合的に評定して、一定以上のレベルに達した工場に対しては品監議長名で「品質管理監査合格証」を交付し、品質を保証するシステムとなっています。

監査内容は、総統括的事項の調査、個別的事項の調査、実施検査に大別されます。詳細は次の通り。

　1.総括的事項の調査
　　　　　1.経営者の品質方針
　　　　　2.社内標準化
　　　　　3.技術力
　　　　　4.教育訓練
　　　　　5.不適合の管理
　　　　　6.環境保全
　　　　　7.文書及び品質記録の管理

　2.個別的事項の調査
　　　　　1.製品の管理基準
　　　　　2.配合設計基準
　　　　　3.原材料の管理基準
　　　　　4.工程管理基準
　　　　　5.設備の管理基準
　　　　　6.外注管理
　3.実施調査
　　　　　1.計量精度の確認
　　　　　2.製品の検査